複数手術と通院治療費の記録
愛嬌たっぷりの表情と筋肉質な体つきで人気のフレンチ・ブルドッグですが、その特徴的な体型や顔の構造から、軟口蓋過長症をはじめとする短頭種特有の呼吸器疾患や、皮膚のトラブル(皺壁炎など)を抱えやすい犬種です。また、年齢とともに前立腺肥大などの生殖器系の病気を発症することもあり、手術が必要になるケースも少なくありません。
今回は、フレンチ・ブルドッグの軟口蓋過長症、前立腺肥大、眼瞼炎など、複数の疾患による手術・入院・通院にかかった費用の一例を記録し、フレブルの飼い主さんにとって、もしもの時に備えるための参考情報をお伝えします。
フレンチ・ブルドッグに多い気道・皮膚・生殖器のトラブル
フレンチ・ブルドッグは、生涯を通じて様々なケアが必要になることが多い犬種です。
- 軟口蓋過長症: 短頭種気道症候群の一つで、喉の奥にある軟口蓋という部分が長すぎて気道を塞いでしまう病気です。いびきや呼吸困難を引き起こし、重症化すると熱中症のリスクも高まるため、余分な組織を切除する外科手術が必要になることが多いです。
- 眼瞼炎/皺壁炎: 顔の深いシワ(皺壁)に汚れや湿気が溜まることで細菌が繁殖し、皮膚炎や目の周りの炎症(眼瞼炎)を起こしやすくなります。定期的な洗浄と通院治療が必要です。
- 前立腺肥大/前立腺炎: 未去勢のオス犬に多く見られ、前立腺が肥大して炎症を起こす病気です。排便・排尿困難や歩行時の違和感(後肢のふみ直りの低下など)が見られ、治療のために去勢手術や前立腺の治療が必要になることがあります。
これらの病気は、それぞれ独立して発症することもあれば、時期を同じくして併発することもあり、治療費が重なる原因となります。
【記録】複数疾患の手術・入院・通院にかかった費用
ここでは、フレンチ・ブルドッグが軟口蓋過長症および前立腺肥大の手術を受け、さらに皮膚炎や脱水などの治療で複数回通院・入院した際の費用を合算した一例をご紹介します。
| 項目 | 費用 |
| 手術保険金(合算) | 86,350円 |
| 入院保険金(合算) | 25,630円 |
| 通院保険金(合算) | 45,620円 |
| 合計 | 157,600円 |
内訳:手術保険金(軟口蓋過長症:57,200円 + 前立腺炎/前立腺肥大:29,150円)=86,350円
内訳:入院保険金(7,700円 + 7,700円 + 10,230円)=25,630円
内訳:通院保険金(2,640円 + 3,850円 + 13,090円 + 4,180円 + 7,080円 + 7,080円 + 7,700円)=45,620円
この記録からもわかるように、呼吸器の手術や生殖器の手術など、全身麻酔を伴う処置が複数回必要になると、治療費は15万円を超える高額な出費となります。動物の治療費は全額自己負担となるため、経済的な負担が非常に大きいことを知っておくことが大切です。
万が一に備える「ペット保険」という選択肢
予期せぬ病気やケガに備えておくことは、大切な家族を守るためにできることの一つです。
犬には人間のような公的な保険制度はありません。だからこそ、ペット保険という選択肢を検討しておくことが大切です。ペット保険に加入していれば、今回のような複数回の手術費、入院費、およびそれに伴う通院費の一部または全額を補償してもらうことができます。
経済的な心配を軽減し、フレンチ・ブルドッグに必要な治療をためらうことなく受けさせてあげられるよう、ペット保険について一度検討してみてはいかがでしょうか。
